新聞記事掲載について

弊社のガイダンスが2000年7月3日付の毎日新聞朝刊に記事として取り上げられました。




記事内容

【今どき教育学'00 編入学希望学生が増加】
 大学などに編入学を希望する学生が増えている。より良い就職先やより高い専門知識を求め短大や大学から4年制大学の2・3年次に編入を望む学生たち。 一方、少子化や大学経営への危機感からより多くの学生を確保したい大学側。両者の思惑に加え、 1998年の学枚教育法改正で専門学校修了者に大学編入学資格が認められたことも”追い風”のようだ。 学生と大学との橋渡し役を務める進学情報企業と編入学を扱う予備校関係者に実情を聞いた。 【尾賀省三】

 5月31日、大阪市北区にあるビル26階の会場は若者たちの熱気で包まれていた。進学情報業「ジーベッ ク」(大阪市北区)が開いた「大学編入学&大学院フェア」だ。 立命館大や関西大、愛知大など京阪神や中部などの計51大学と編入学 専門の4予備校が参加した。雨の中を訪れた500人以上の学生らは希望校のブースで、担当者に質問をぶつけていた。 取得単位はどの程度認定されるのか、 試験内容は?、編入学で卒業後に得られる資格は?

 同社の編入学フェアは4年目。この業界では草分け的存在だという。今年は名古屋、京都、大阪の3会場で計1000人以上が訪れた。 同社の斉藤隆司社長(46)は「参加者は毎年増加の一途。学生、大学側とも真剣で、こちらが気おされそうになる」と笑う。

 斉藤さんは言う。学生側からみた編入学の魅力は、@ 良い就職先が広範囲から選択できる A 高度な専門的知織を得られる B 4年制大学とキャンパスライフヘのあこがれ。 一方の大学側は、@ 大学経営の安定 A 優秀な学生を外部から確保することで、他の学生にも良い刺激になる ― のだそうだ。 送り出す側の短大や専門学校も、卒業後の選択肢が増え、学生募集に役立つとの判断から編入学に積極的という。

 ジ社が特集した編入学の合格体験記を読んだ。短大で栄養学を専攻した女性は、短大で取得できない高校家庭科教員免許の取得を目指して編入の道を選んだ。 「将来は高校の家庭科の先生になり、短大で習得した栄養士の知織も生かして、学校のクラブの栄養指導をしていきたい」と意欲的だ。 また、短大の音楽科を卒業し、事務員に就職した女性は「もっとやりがいのある仕事を」と4年制大学の音楽学部に編入した。

 編入学専門の予備校も活況を呈している。ジ社のフェアに参加した「ECC編入学院」は今年で6年目。 現在、西日本で6校を展開、 約600人が学ぶ。 学生は短大生3割、4大生6割、既卒者が1割。同学院の広報担当、小原雅弘さん(33) は「立命館大の場合、編入合格者の3〜4割がうちの出身」と胸を張る。 小原さんは「短大からの希望者は、学びたいことよ りテストの点数で進路を決め、入学後に後悔して編入を目指す人が多い。 4年制 から入る人は、より専門性の高い学問を望む人がほとんど」と言う。「在籍大学の学費にうちの学費もですから、学ぶ人は大変。潜在的な入学希望者はもっと多いはず」と言う。 斉藤さんにアドバイスを聞いた。「希望の大学で何をしたいか、が大切。しっかりした目的意識がないと流されてしまうし、授業についていくだけでも大変。 自分のステップアップにつながるものでないと入る意味がない」と明快だ。


【編入学】
 短大などの卒業生が取得単位を生かし、志望大学に編入学すること。 受験出版の旺文社によると、短大卒の編入学者は92年の6291人から99年度は1万4382人と2・3 倍に増加。 文部省調査では大学・短大進学率は55年の10%から99年は49%に上昇している。

実際の記事(PDF 0.8MB)