研究計画書のポイント
大学院入試の中で、研究計画書は非常に大きなウエイトを占めます。面接でも、研究計画書についてかなり細かく聞かれることもあります。 以下は作成上の注意点です。
@ 学術論文では概念の明確さが要求されるので、文体は「である」で統一します。
A 研究者としての資質を十分に感じさせる内容でなければなりません。
研究分野、対象の絞込み、分析方法、問題意識などを十分に検討しておくことです。
B 社会人の場合、現在の職業と研究分野の関連性が、試験官にも納得できる内容にしましょう。
C 研究計画書作成にあたって参照した参考文献を文末に掲載しましょう。
D 自分が研究したい分野の指導教官が、実際にいるのかどうか事前に調べておきましょう。
できれば、出願書類の提出前に、指導教官に面談を申し込み、研究計画と教授の関心領域が合致しているかどうかを確認しておくことも重要なポイントです。
入試科目対策のポイント
【外国語(英語)】
外国語科目は、数カ国語から選択することが多く、英語は必須となっている場合が多く見られます。
英語は一般入試でも社会人入試でも最も重要な科目です。
出願傾向は専門分野に関することなので、志望する分野の専門用語(テクニカルターム)を正確に知っておくべきです。 専門用語の知識がなくては、文章内容の理解は当然難しくなります。 もちろん過去問にあたって出願の傾向を探るとともに、専門分野に関連した英語の論文を多く読んで慣れておくことも大切です。
【専門科目】
まずは概論や入門書などで、ベースの知識は身につけておきましょう。
大学院の専門科目は論述が中心なので、論述力を身につけることが勝利のカギです。
専門用語を自分の言葉で分かりやすく説明できるようにしたり、 基本的な知識をベースに、自分の視点を入れながら論述できるように、 過去問などでトレーニングしておきましょう。
【面接】
面接では、研究計画書について専門分野に絞った理由や専攻を選んだ志望動機、 入学してからの目標、研究したい内容など、かなり詳しく聞かれることになります。 面接官の中には、指導を希望する教授がおられるかもしれません。 その場合、著書や論文などを読んでおいて、「指導してみたい」と思わせたいものです。
また、試験の出来について聞かれることもあるでしょう。 もし自分ではうまくできなかったと思ったのなら、ここは前向き発言で、 リカバリーのチャンスにつなげるとよいでしょう。面接では自ら発言していくことも大切です。 積極性や明るさ、将来への希望などをアピールすることが重要です。